遊びスイッチオンの子猫に触らない 人を咬むこと教えるのと同じ

写真1:スイッチオンの状態で触ることは咬む練習をしているようなもの

写真1:スイッチオンの状態で触ることは咬む練習をしているようなもの

きょうだいと暮らす子猫は、きょうだい猫を追いかけたり追いかけられたりと一日の多くの時間を遊びに費やします。また屋外で過ごす機会がある子猫は、虫や小鳥などを追いかけて過ごします。子猫にとって遊びは大人になって行う縄張り争いや狩りのリハーサルでもあり、正常に発達するためになくてはならないものです。ただし現代の日本では交通事故や猫同士の闘争、伝染病の危険性など猫を安全に外出させることができる場所はほとんどありません。

したがって室内飼育すべきですが、特に室内で単独飼育されている猫は、遊び相手もなく追いかけて捕まえるものもありません。室内で動く刺激は飼い主だけになるので、飼い主を咬むという問題が非常に起こりやすくなります。

遊びであっても飼い主を咬んだり引っかいたりする習慣をつけると、成長後もいろいろな場面で飼い主への攻撃行動が起こりやすくなるため、子猫のうちに人を咬む機会を与えないようにすることが大切です。

猫に咬まれないようにするには、追いかけたり、咬みついたりといった猫の正常な行動のはけ口を作ってあげることが大切です。以下の点に注意しながら子猫期に人を咬む経験をできるだけさせないように育てましょう。

猫が「咬んで困っている」という人の多くはわざわざ咬むような状況を作っていることが多いのです。たとえば覚醒状態の子猫を撫でたり、抱っこしたりするような、人が好むふれあいを求めると、その刺激で遊びスイッチが入り、咬んで来ることがほとんどです。写真1は子猫がスイッチオンの時に触っているところで、このようなタイミングに触るとすぐに遊びモードになって咬んできます。

小さい子猫のうちは咬む力も弱く咬まれてもいいと思う飼い主さんが多いのですが、これは咬むことを教育しているのと同じで、成長とともに咬む力が強くなってからやめさせようと思っても、すでに行動パターンとして定着しており、やめさせるのは難しくなります。簡単にスイッチが入る状態の子猫に触ることは禁物で、このような時にすべきことはおもちゃを使ってコミュニケーションを取ることです。

捕食動物である猫は、子猫期にあらゆるチャンスを逃さず獲物を捕らえる訓練をします。動くものを追いかけ捕まえ咬みつく技術を習得することは、捕食動物にとって将来生き残るために必須なのです。また遊びの中で周囲の仲間との付き合い方も覚えていきます。

将来生きていくために必要なエネルギーや好奇心は、刺激不足の室内環境で飼育すると飼い主へのじゃれ咬みやいたずらなどの困った行動に注がれるようになります。したがって、室内の安全な環境であっても、できるだけ自然界で得られるような刺激を与える工夫が必要なのです。以下のような遊びを取り入れて刺激不足を解消しましょう。

〇食べ物はおもちゃに入れて与える
〇飼い主がおもちゃで一緒に遊ぶ(毎日15分×2回以上・途中休憩を入れる)
〇一緒に遊ぶおもちゃは数日ごとに交換し、新しいおもちゃを与え、空き箱や袋、登れる場所などを与える

遊ぶ回数や時間はあくまでひとつの目安です。当院で行政から引き取った子猫のきょうだいたちを見ていると起きている時間の大半を遊びに費やしており、1日30分程度の遊びでは十分ではないことがよくわかります。毎日遊んであげていても咬んで来るといった場合、まだ遊ぶ時間が足りないと考えてください。遊びで咬んで来る頻度が減るくらい十分遊んでもらってください。

ただし、フルタイムの仕事を持つ人が猫につき合える時間にはそれぞれ限界があると思います。最近では自動で動く一人遊びの猫用のおもちゃもいろいろ市販されているので、それらを利用するのも良いでしょう。ただし、自動で動くおもちゃは人との遊びに比べて飽きやすいので、それにたよりすぎず、補助程度に利用するのが良いでしょう。

手や足を咬まれたら応戦するのが自然な行動です。しかしそれをしてしまうと猫はますます興奮して咬んで来るでしょう。やればやるほど攻撃をかわすのがうまくなったり、より激しく攻撃するようになったりします。つまり応戦するのは人を咬む練習をしているのと同じなのです。

では無視をすれば良いのでしょうか? たとえ無視したとしても咬む行動自体が楽しいのでやはり咬むことはなくなりません。最も良いのは咬まれないようにすることです。狙っている様子があれば咬まれる前に動きを止めましょう。あるいはおもちゃを投げるなど別の動く対象に注意をそらすのも有効です。

スイッチオフの時におだやかなふれあいを

スイッチオフの時におだやかなふれあいを

子猫にとってどんなおもちゃより良い刺激となるのは、他の猫との遊びです。従って最も効果が高いのは同じ年頃の子猫同士で遊ばせることです。子猫は相手を狩りの対象に見立てて追いかけたり、追いかけられたりして楽しく遊ぶので、飼い主に向けられる遊びによる攻撃行動の頻度を大幅に下げることができます。

ただし猫は犬のようにすぐに仲良くなることはなく、成猫はもちろん子猫同士でも最初は互いに警戒し、遊び始めるまでに時間がかかります。

そのため一番良いのはきょうだいの子猫を2頭で飼育することです。きょうだいがいない場合にも社会化期の子猫同士であればほとんどの場合短時間のうちに仲良くなってくれます。

ただし月齢が進むに連れて慣れるのに時間がかかるようになります。成猫になってしまうと他の猫と仲良くなるのに時間がかかったり、場合によっては受け入れてくれないこともあります。それは猫が大人になると縄張り内に他の猫が侵入することを嫌う性質があるためです。

残念ながら子猫期から仲良く育ったきょうだい猫同士でも大人になってからけんかし始めることもあります。その場合、刺激不足が原因になっていることが多いので遊びなどのニーズを見直してあげる必要があります。また早めに不妊去勢手術を行い、望まない妊娠や雄同士のけんかを避ける必要があります。

2頭飼えない場合、きょうだいや同じ年齢の子猫と定期的に遊ばせるのも有効です。当院ではスタッフがきょうだいの猫を1頭ずつ飼い、お互いの家に定期的に連れて行ったり、我が家で預かるなどして遊ばせています。そのため、キャリーでの移動や車や電車にのること、家族以外の人や犬と会うことなど自然と社会化が出来てとても扱いやすい猫に育ちます。

また知人で子猫を飼っていらっしゃる方があれば、一緒に遊ばせてあげるというのも一つの方法です。この際にもいきなり会わせるとけんかになる可能性がありますので、ケージ越しに見せて一緒に好物を与えるなど、様子を見ながら少しずつ会わせるようにしましょう。また猫同士で遊ばせる場合には、念のため事前に健康状態を確認しましょう。

猫を撫でようとした時、猫がじゃれて咬みついてくる時はスイッチオンの状態と考えてください。このタイミングでふれあうのは猫に人を咬むことを教育しているのと同じです。スイッチオンの時には撫でたりせずにおもちゃを使ってしっかり遊んでください。遊び疲れてゆったり眠っている時には触っても咬むことはありません。これがスイッチオフの時と考えてください。

寝ているのに触るとすぐに咬みついてくるのであれば、その猫にとっては遊びが十分足りていないと考えるべきでしょう。触っても咬んで来ない時、すなわちスイッチオフの時に優しく撫でて気持ちよく体を触る練習をすることで、猫は人との穏やかなふれあいを学び、それを楽しむようになります。

病院が苦手なネコも、健康のために定期的に動物病院で受診しましょう。Instagramで動物病院の写真投稿を募集中!投稿1件につき100円を不幸な猫のために寄付します。

朝日新聞社のニュースサイト
朝日新聞デジタル

暴れる猫に「コラッ!」 猫は平気、赤ちゃんはビエーと大泣き

[‘

\n いたずらっ子のあんず(前方)と、いたずらはしない主義のモモ\n

いたずらっ子のあんず(前方)と、いたずらはしない主義のモモ

\n

\n

‘, ‘

\u30008歳近くになってもなお、パワーが有り余っている我が家のサビ猫「あんず」。少なくとも1日に1度は “暴れん坊タイム”を必要としています。

‘, ‘

\u3000狭い部屋の中で、斜めの方向に弾丸ダッシュしたり、“ニャニャニャ!”と興奮気味に鳴きながら猫タワーを登り降りしてみたり、“やっちゃダメ”と言われていることをあえてやったり……という、とても高齢に差しかかった猫のすることとは思えない活発さです。

‘, ‘

\u3000その時間は、昼夜問わず、前触れなくやってきます。

‘, ‘

\u3000膝の上にクッションを置き、赤ちゃんを寝かせて授乳していたときのことです。

‘, ‘

\u3000生後2か月の我が家の赤ちゃんは、私の膝の上でミルクか母乳をゆっくり飲み、そのままウトウトすることを好んでいました。赤ちゃんは静寂のなか、夢中で哺乳します。我々は哺乳類なのだなぁ……としみじみ思う瞬間です。ウトウトと半分眠りしながら、無意識に口だけ動かしているようで、気持ちよさそう。赤ちゃんにとって、至福の時間と言えます。

‘, ‘

\u3000そんなクラシック音楽が流れてきそうな瞬間に、あんずの“暴れん坊ロックンロールショー”が開催されてしまいました。\u3000

‘, ‘

\u3000赤ちゃんが熟睡しているときなら、あんずがいくら大暴れしても、赤ちゃんが起きる心配はないのですが、“ウトウト”の時は目覚めてしまわないか、ドキドキしてしまいます。

‘, ‘

\u3000ドドドー!と走って、“ニャニャニャ!”でタワー。いつものように暴れまくるあんずを、授乳しながら見守っていると、あんずがキッチンのシンクに登りました。長年“ダメ”と言い聞かせているので、やってはいけないことと分かっているくせに、ロックな時間には歯止めがききません。

‘, ‘

\u3000まぁ、危ないものは片づけてあるし、登るくらい何もないのですが、しつけの問題でダメなことをしたときは、すぐにたしなめるようにしています。

‘, ‘

\n あんずが眠っていれば、赤ちゃんも安心して眠れます\n

あんずが眠っていれば、赤ちゃんも安心して眠れます

\n

\n

‘, ‘

\u3000なので、今までと同じノリで「コラッ!\u3000あんず!」と声をかけると、あんずは“あ、やっぱり怒られちゃったー”ってな具合ですぐに降り、また弾丸ダッシュへ。毎度同じ反応です。

‘, ‘

\u3000しかし、膝の上で至福の時間を過ごしていた赤ちゃんにとっては、初めての経験でした。静寂を切り裂く「コラッ!」。しかも、優しく哺乳させてくれていた母が、いつも1オクターブ高めの裏声で話しかけてくれていた母が、これまで聞いたことのないドスの効いた大声をあげたのです。

‘, ‘

\u3000赤ちゃんは体をビクっとさせ、目をパチクリ。一瞬、何が起きたか分からない様子で固まっていましたが、すぐに「ビエーーー!」と大泣きしてしまいました。

‘, ‘

「ごめんね~、あなたのことじゃないんだよー、ゆっくり飲んでいいよー」
「ビエエエエエー!!!\u3000ウギャー!!!」

‘, ‘

\u3000赤ちゃんを安心させるために授乳は中断。しばらく抱っこして過ごしました。

‘, ‘

\u3000なので、それ以降は、赤ちゃんをお世話しているときに、あんずがいたずらしたら、優しく「あんちゃん、だめよ(ハート)」とマザリーズ(母親語)で語りかけ、眼光だけは鋭く“オラ、分かってんだろ!?”とにらみを利かせることにしたのでした。

‘, ‘

\u3000あんずは、いたずらしていることは自覚しているので、一応やめてはくれますが、“ふーんだ! 怖くないもんねー”という反応をしてきます。

‘, ‘

\u3000飼い主としての威厳を損ねている気がしますが、やむを得ません。

‘, ‘

(ヤスダユキ)

‘, ‘

病院が苦手なネコも、健康のために定期的に動物病院で受診しましょう。Instagramで動物病院の写真投稿を募集中!投稿1件につき100円を不幸な猫のために寄付します。

‘, ‘

\n 朝日新聞社のニュースサイト\n 朝日新聞デジタル\n

‘]

猫の性格は毛柄で決まる? 大学で調査 飼い主との相性も

「茶トラはおっとり」「黒猫は甘えん坊」……。猫は毛柄ごとに性格が違うと言われます。でも、本当でしょうか? それを真面目に調べた研究があります。その調査を指導した元東京農業大学教授で、『トラねこのトリセツ』(東京書籍)などの監修がある動物学者の大石孝雄さんに説明してもらいました。飼い主との相性についても傾向があるそうです。

(末尾に写真特集があります)

調査は、東京農業大学で首都圏の飼い猫244匹を対象にして飼い主にアンケートして、2010年にまとめたそうです。「おとなしい」「おっとり」「甘えん坊」「気が強い」など17項目について、それぞれ5段階で評価してもらったものです。

茶トラ、茶トラ白、キジトラ、キジトラ白、ミケ、サビ、黒、黒白、白の9種類に分けて、平均値を出しました。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いと考えられるそうです。

茶トラなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)
茶トラなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)
ミケなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)
ミケなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)

「穏やかな茶トラ」は初心者向き

トラ柄は毛色によって性格が少し異なるといいます。中でも「茶トラ」はフレンドリーで飼いやすいようです。

「トラの毛柄に共通するのは『甘えん坊』な面です。茶トラはわかりやすい結果で、『おとなしい(3.6)』『おっとり(3.6)』『温厚(3.3)』が、他の毛柄に比べて高く、『攻撃的』な面が一番低い。食いしん坊でもあるので、“おなかすいた”と上手に甘えながら人と共存してきたのかもしれません。穏やかな『茶トラ』は初めて飼う方に向きそうですね」

トラの中でも「キジトラ」は原種とされるリビアヤマネコに似ていて、野生の本能がもっとも色濃く残っているといわれます。

好奇心旺盛といわれるキジトラ白
好奇心旺盛といわれるキジトラ白

「キジトラとキジトラ白は、『人なつこい』『好奇心旺盛』『賢い』面が目立ちます。キジトラの毛柄は、身を隠すのに好都合で自然界で生き延びやすく、ハンターとしても優れています。その利点がイエネコにも引き継がれたのでしょう。ただし、茶トラ同様『食いしん坊』なので肥満しやすい面も。サバトラのデータはありませんが、経験から、キジより消極的な場合が多いようです」

ちなみに野良猫と放し飼い猫の調査では、510匹のうち約55%がトラ猫で、キジ(白含む)は164匹、茶トラ(白含む)は107匹。キジとトラの比較ではキジが倍(74:36)で、キジトラは全体でも32%を占めたといいます。

お嬢様気質だとされるミケ
お嬢様気質だとされるミケ

「ミケはお姫様、白猫は賢い」

ミケは遺伝子の仕組みからほぼメスに限られ、オスは3万匹に1匹しか生まれないとされています。

「ミケは人の好き嫌いがはっきりしていてマイペースなタイプが多い気がします。『甘えん坊』や『賢さ』が目立つ一方で、『気が強い』面も。わが家でもミケはパンチが得意で、猫からも人からも一目置かれる存在(笑)。毛柄の遺伝子から見るとミケに近いのがサビ(茶と黒のニケ)で、この毛柄もほぼメスのみ。サビはミケよりわがままで、『臆病』な傾向があります。ミケやサビとの付き合いは、お姫様に“仕える”楽しみがあると言えるかもしれませんね」

ハチ割れなど、ブチ模様の猫は、色の割合で性格も違ってくるといいます。

「全体的にキジの結果と似ていて、ある意味、猫らしい猫、と言えるでしょう。口元にハートがあったり頭にかつらのような模様があったり、模様の大きさの違いが性格に影響を及ぼします。白い部分が多いブチ猫は、単色の白猫の性質に似ているかもしれません」

同じ単色でも、白猫と黒猫では性格に違いがあるそうです。

「白猫で目立つのは『賢い』こと。自然界で、目立つ白い色で生き残るためには、慎重さ=賢さが必要なのかもしれません。同じ単色でも黒猫は『甘えん坊』な子が多いようです。黒猫はもらい手探しが大変という話も聞きますが、一度飼うと魅力にハマるようです。幸運のお守りという説もありますよ」

自然界で生き延びるために賢くなった?白猫
自然界で生き延びるために賢くなった?白猫

人との相性もそれぞれ

飼い主のライフスタイルによって、合う猫と合わない猫がいるそうです。

「たとえば1人暮らしや共働きなどで一緒にいる時間が少ない場合は、活発すぎる猫より、おっとりした傾向の猫と暮らすほうが良いのかもしれませんね。臆病で神経質な傾向の猫は、騒がしい環境よりは静かな家の方が向くでしょう」

猫の性格によって、飼い主に求められる資質もあるそうです。

「甘えん坊な性格の猫とは、しっかりコミュニケーションをとってあげてください。気分屋の猫の相手をするには、飼い主さんにもある程度の余裕が必要かもしれませんよ」

個々の猫が持つ性格を見きわめて飼い始めることも可能です。

「成猫は性格がわかりやすいので、最近では譲渡会などでおとなの猫を迎える人も増えていますね」

◆飼い主の傾向と、相性の良さそうな猫の例

・甘えて欲しい ◎トラ猫全般、ミケ、黒、黒白
・猫と遊びたい ◎キジトラ、キジトラ白、黒、黒白など
・野生の本能を楽しみたい ◎キジトラ
・面倒見がいい ◎白
・のんびりおおらか ◎黒
・仕事で忙しくマイペース ◎ミケ
・猫と適度な距離を希望 ◎サビ
・1人暮らしや大人だけ ◎サバトラ、白
・初めて猫を飼う ◎茶トラ、茶トラ白

性格には個体差、環境も影響

なお、猫の性格には個体差があり、生まれ育った環境や、飼い主との関係からも影響を受けるといいます。また、猫の毛柄と性格の関連性については、色素を形成する遺伝子と感覚機能や行動、神経機能に関わる遺伝子との関係などが推測されていますが、詳しく解明されているわけではないそうです。

初めて飼った子猫 なじんだと思った瞬間に「シャーッ!」

初めて飼う子猫。猫好きとはいっても、とまどうことも多い。トライアル中になじんだと思った子猫がいきなりシャーッと威嚇してきた。

奈良県内の倉庫内にいた子猫の兄弟が個人ボランティアに保護され、インターネットで譲渡先の募集がかけられた。

実家の猫に似た子猫

京都府の新谷さんは、結婚して初めて京都で暮らしていた。夫は出張が多く、一人で過ごす時間が長く寂しかったこともあり、猫を飼いたいと思い、半年ほど探していた。夫婦とも実家には犬や猫がいたが、自分で世話をしたことがなかった。「本当に責任をもって育てられるか」と夫は心配していたという。

ネットで、実家で飼っていたキジ白ハチワレの猫に似たかわいらしい子猫を見つけたのは、そんな頃だった。

「一目ぼれでした。『こんな子がいるけど、どう?』と、主人に写真を見せたのですが、可愛いなと言ってくれて」

2008年6月、生後4カ月の子猫を譲渡してもらうことになった。「カリン」と名付けた。

メイドさんのコスプレはいかが?
メイドさんのコスプレはいかが?

トライアルでまさかの反応

カリンをトライアルで家に迎えた時、仕事を1週間休んで様子をみていたという。

「最初はすごく怖がっていて物陰に隠れていましたが、トイレはすぐに使っていました。2日目くらいにはかなり家に慣れてきて、ご飯も食べてくれました。でも、膝の上に乗って眠っていて、その後目覚めて下に降りて遊んでいた時、急にシャーッと言って威嚇してきたんです」

慣れてきたと思った時に起きた、まさかの出来事。「どうしたらいいんだろう」と泣いてしまったという。

それでも「譲渡してくれたボランティアさんが、いろいろ相談に乗ってくれました。トライアル後もやりとりしていたので、乗り切れました」

初めての猫に最初は不安げだった夫も、実際に子猫カリンを迎えると、すぐにメロメロになった。

生後4カ月で迎えたカリンも、今では11歳。シャイで甘えん坊、お姫様のような性格だという。その後に迎えた猫も同居しているが、カリンはとにかく自分が一番じゃないと気が済まない。それでも新谷さんが好きなコスプレにはよく付き合ってくれるという。

千葉の九十九里で犬も一緒に泊まれるリゾートホテル『&WAN九十九里』

関東が誇る人気海水浴スポット、九十九里浜に2017年7月オープンした地中海リゾート風ホテル【&WAN九十九里】のご紹介です。

 

&WAN九十九里の公式動画ムービー☆彡

 

 

 

雄大な九十九里浜を臨むオーシャンビューとプライベートドッグラン付きのラグジュアリーなお部屋で愛犬と一緒に至れり尽くせりの時間を過ごすことができます♪

 

愛犬と一緒に泊まれるお部屋はプライベートドッグラン付き!

 

1階のプライベートドッグラン付ルームの室内風景

 

 

1階は、プライベートドッグラン付ルーム。

 

約30㎡のゆったりとしたお部屋に25~45㎡のドッグランが併設。人目を気にせず、愛犬が芝生で駆け回る姿を見ながら憩いの時間を過ごすことができます。

 

2階にはオーシャンビュー/スカイビュー テラス付ルーム。

 

約10㎡の屋上テラス付ルーム、階段を上がると目を奪われる圧巻の九十九里の絶景オーシャンビューが広がっています。

 

ドッグランはあらゆるシチュエーションでも楽しめる♪

 

ヤシの木がレイアウトされ、リゾート地を彷彿とさせる広大な天然芝のドッグラン風景

 

 

その1, 敷地面積約1000㎡の全面芝生の共有ドッグラン

 

その2, 1階のお部屋は一度は泊まってみたい完全プライベートのドッグラン!

 

その3, 2階はオーシャンビュー&スカイビューを眺めながらの宿泊!

 

その4, ホテルに隣接する海岸線に広がる天然の砂浜ドッグラン!

 

その5, 雨が降っても楽しめる、55㎡の屋内ドッグランも完備!

 

 

お料理はフレンチ歴30年の熟練シェフによる高級フレンチ!

 

豪華ディナーの写真&犬が美味しそうに食事する風景

 

ディナーは地物のお魚や野菜、フルーツを活かした至福のコース料理が堪能できます。

 

もちろんワンちゃんにも豪華な食事が!

 

ペット栄養管理士さんが監修の愛犬用フレンチが用意されています♪

 

・小サイズ(小型犬向け) 1,000円/皿
・大サイズ(中~大型犬向け) 1,300円/皿
※愛犬用フレンチの御注文は,宿泊日の3日前までに電話が必要です。

 

 

場所は白幡・井之内海水浴場の入口すぐそば♪♪

 

車の場合

 

圏央道、千葉東金道路「東金I.C.」出口からおよそ30分。「山武成東IC」出口からは約20分の距離にあります。

 

電車の場合

 

JR成東駅よりバスに乗り換え、「白幡納屋」で下車、バス停より徒歩約5分。
※東京方面からは東京駅からで1時間半のアクセスの距離にあります。

 

その他、公共交通機関でアクセスする方法

 

JR総武本線「成東駅」から、ちばフラワーバス(海岸線)に乗り換え、「白幡納屋」バス停から徒歩5分のルートも♪

 

 

庭先のプライベートドッグランで遊ぶワンちゃんたちの風景

 

 

愛犬と一緒にオーシャンビューを眺めながら最高のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?一泊二食付きスタンダードプランは、公式HPからの予約限定で、愛犬の宿泊料金が無料になるのでお得です♪♪

猫の医療を変える「人工血液」 輸血用の「供血猫」が不要に

慢性的な輸血用血液の不足に悩まされてきた動物医療現場に革新的変化が起きつつある。人工血液の開発だ。猫用は実用化まであと一歩の段階までこぎ着けている。

2018年3月、猫医療界に画期的な朗報が飛び込んできた。「長年の夢」だった猫用人工血液(赤血球代替物)の開発に、中央大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同研究チームが成功したのだ。

「未踏の領域に足を踏み入れている感じです」

中央大学理工学部応用化学科の小松晃之教授は、そう心境を打ち明ける。

人工血液の実用化は、ヒト、動物を問わず国内で前例がない。新薬認可基準など、実用化に向けた今後の課題を全て見通すのは困難なのが実情だ。これは今回の研究成果が「革新的な発明」である証左ともいえるのだが、小松教授はあえて「5年以内」の実用化を目指したい、と意気込む。深刻な輸血用血液の不足にあえぐ動物医療現場の現実を知るがゆえだ。

ペットの高齢化や肥満化が進み、猫の輸血頻度も増加傾向にある。しかし、動物医療の現場では十分な体制が整っておらず、命を落とす例も少なくない。

人工血液の実用化を目指す中央大の小松晃之教授=中央大の研究室
人工血液の実用化を目指す中央大の小松晃之教授=中央大の研究室

備蓄システムはない

人間の場合、献血システムがあり、日本赤十字社の血液センターから輸血に必要な血液を入手できるが、動物用血液の備蓄システムはそもそも存在しない。輸血が必要な場合、各動物病院がドナーを探し、血液を準備しなければならない。血液は長期間保存するのが難しいため、輸血用の血液を提供してくれる「供血猫」をあらかじめ飼育している動物病院もある。

この難題の解決に寄与すると期待されているのが、人工血液の開発だ。人工血液が病院内に常備され、いつでも供給できる体制が確立されれば、ドナーの確保も血液適合性試験も不要になり、輸血に伴う負担は大幅に緩和される。保存安定性にすぐれた製剤であれば、緊急時の対応も万全となる。

ヒトも猫も血液は多くの成分からなり、それぞれが重要な働きを担う。血液中で酸素を全身に運ぶ役割を果たしている赤血球は、けがや手術で出血したり、血液の病気などで貧血に陥ったりした際、最もニーズの高い輸血用の血液成分だ。その需要に応えようとしているのが、小松教授らの研究グループとJAXAが今回、開発に成功した「赤血球の代替物となる人工酸素運搬体」である。

小松教授はもともと人体向けの人工血液の開発・研究に取り組み、2013年にヒト用の「赤血球の代替物となる人工酸素運搬体」である「ヘモアクト」という製剤の合成に成功した。この成果に大きな関心を抱き、13年に共同研究を持ち掛けたのがJAXAだ。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の無重力状態では、タンパク質の高品質な結晶がつくりやすくなることを利用し、ヘモアクトを構成する成分の形状を明らかにすることで、研究に貢献できるのではないか、と考えたのだ。

ヒト用ヘモアクトを猫用として使用するためには、赤血球の中に含まれるタンパク質(ヘモグロビン)に結合しているヒト血清アルブミンを猫血清アルブミンに置き換える必要がある。しかし、猫血清アルブミンは猫の血液(血清)から採取しなければならないため、製造に十分な量を確保することはできない。この問題を解決するには、遺伝子工学によって猫血清アルブミンを新たにつくりだし、これを原料とすることが必要となる。

「きぼう」棟内でタンパク質結晶生成装置に実験サンプルを設置する大西卓哉宇宙飛行士(JAXA提供)
「きぼう」棟内でタンパク質結晶生成装置に実験サンプルを設置する大西卓哉宇宙飛行士(JAXA提供)

立体構造の特定に成功

そこで小松教授らの研究グループは、遺伝子組み換え技術を用いて猫血清アルブミンを人工的に産生。この猫血清アルブミンを、JAXAが「きぼう」で結晶化し、得られた結晶から立体構造を特定することに成功した。立体構造は、その分子の働きや特性を理解するうえで重要な情報を含んでいる。短期間での成果は、地上と宇宙の実験室の高度な連係プレーのなせる業だ。

構造が明らかになった猫血清アルブミンを用いてつくった猫用ヘモアクトは、猫の人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能し、粉末で長期間保存でき、血液型がないため拒絶反応も起きない。

一般社団法人ペットフード協会によると、17年に国内で飼われている猫は推計953万匹。市場に供給するには、大量生産が可能な製造技術を確立する必要があるが、今回開発した猫用ヘモアクトの原料は、ヘモグロビンと遺伝子組み換え猫血清アルブミンと市販の試薬のみ。合成が容易なことは実用化に向けての最大の利点だ。小松教授は言う。

「少子高齢化の影響で、人間の輸血用血液も10年後には約85万人分が不足すると言われています。慢性的に輸血用血液が不足している現在の動物医療現場の状況に、10年後の人間の医療現場の姿を重ねて見ることができます。ヒト用、動物用を問わず人工血液を一日も早く供給したいですね」

一方、JAXAの小川志保・きぼう利用センター長は「猫血清アルブミンの構造を、『きぼう』での宇宙実験を通じて明らかにすることができました。今回の研究成果が一匹でも多く猫の命を救うことにつながれば、こんなにうれしいことはありません」と話す。

小松教授の研究室で日々取り組まれている人工血液の研究開発
小松教授の研究室で日々取り組まれている人工血液の研究開発

しのぎ削るベンチャー

動物用人工血液(赤血球代替物)の開発は、バイオベンチャーもしのぎを削る。

小動物の遺伝子検査の受託業務や細胞療法の技術支援を行っている「ケーナインラボ」(東京都小金井市)は、早稲田大学が20年以上蓄積してきたヒト用人工赤血球の開発技術を応用した、動物用人工赤血球の開発事業に2年前に着手。奈良県立医科大学の酒井宏水教授との共同研究によって、5年以内の実用化を目指す。同社の山口智宏代表は言う。

「牛の赤血球から酸素の運搬機能を持つヘモグロビンを精製し、そのヘモグロビンを脂質膜で包み込むことで、赤血球と同等の酸素運搬機能を保持しながらヘモグロビンの副作用をなくす技術を既に確立しています」

主な特徴は、「血液型がない」「感染性がない」など。小松教授らのグループが開発した赤血球代替物との最大の違いは、「異種動物への投与が可能」な点だ。動物用製剤として開発に成功すれば、犬でも猫でも投与できる。

人工血液の実用化に向けた動きに、医療現場の期待も膨らむ。

成城こばやし動物病院(東京都世田谷区)の小林元郎院長はこう話す。

「近年、医療技術の高度化と、治療効果への期待の増大、救急診療施設等のインフラの充実によって、輸血のニーズは確実に高まっています。しかし、いざ輸血となっても、各診療施設の努力、飼い主間のネットワークによってドナーを募集し、急場をしのいでいるのが現状です」

造血器の疾患、慢性腎不全の末期等により長期に多量の血液が必要となる症例には適さない仕組みなのだという。

「ヒト医療同様の血液供給があれば、救える命も格段に増えます。人工血液は動物医療現場にとって朗報となることは間違いなく、実用化に大いに期待しています」(小林院長)

愛犬・愛猫の健康状態に寄り添う動物病院専用サービスが誕生

ペットの長寿化に伴い、慢性疾患を抱えるペットの数も増加傾向にあるという。そんな中、動物病院での診察をもとに、病状に応じたフードを正しく購入できるネスレ ピュリナ ペットケアの動物病院専用サービス「ピュリナ プロプラン ベッツサポート」が関西でスタートした。今年から導入している南大阪動物医療センターの吉内龍策先生に、長寿時代の健康づくりと栄養管理について聞いた。

健康で長生きするには、定期的な診察が欠かせない

「かかりつけ獣医師と適切な栄養管理をすることが大切です」と話す吉内先生
「かかりつけ獣医師と適切な栄養管理をすることが大切です」と話す吉内先生

南大阪動物医療センターでは、動物たちのQOL(生活の質)を重視した治療を提案する。病院長の吉内龍策先生は、ペットの生活環境や治療の選択はオーナーのライフスタイルによって異なるため、定期的な診察で体調をチェックし、丁寧にヒアリングするという。「長寿に伴う慢性疾患が増える中、健康づくりと疾病管理は両輪で捉える必要があります。かかりつけ獣医師をもって、二人三脚で取り組んでいただきたいですね。いつまでも長く一緒に暮らすには、やはり動物病院にかかることが大事です。病院に苦手意識を持つ子のオーナーからは来院のハードルが高いという話も聞きますが、小さい頃から人に慣れさせて社会化を促したり、キャリーの中でおやつを与えて移動のストレスを和らげたりと、状況に応じたアドバイスもしています。困ったことはお近くの動物病院で相談してください」

療法食は獣医師に相談し、体調をみながら栄養を管理

人と同様に、ペットの健康も食が基本
人と同様に、ペットの健康も食が基本

フードの充実もペットの長寿を後押しする重要な要因だ。吉内先生はこの20年ほどの間にペットの食が多様化し、研究・開発が進んだと明かす。「健康なペットが食べる総合栄養食は配合される栄養バランスが工夫されていますし、獣医師が疾病に合わせて食を指導管理する療法食も細分化されるようになってきました」。オーナーがフードを選ぶ上で大切なのは、エビデンス(科学的根拠)に裏打ちされた栄養学的に正しいものを与えることだという。

特に療法食は総合栄養食と比較して栄養に特性を持たせているだけに、手に取る時は注意が必要になる。「時々、定期的な診察を受けず、『いつもこれを勧められてきたから大丈夫だろう』と自己判断で購入し、与え続けてしまうオーナーがいます。体の状態に適していないフードは、思わぬ健康被害を生じさせることを覚えておいていただきたいですね」

吉内先生が例に挙げたのは、猫に多い尿路疾患。対応するフードは高カロリー設計のものが多く、獣医師の診断なしに何年も食べさせ続けた結果、尿の調子は一定の状態を維持できていても糖尿病を発症していたというケースだ。「獣医師の診察・アドバイスがあってこその療法食です。獣医師ときちんとコミュニケーションを取って一緒に栄養管理ができていれば、慢性疾患を持つペットとも長く暮らすことができるでしょう。定期的に診察を受けることでその子に合ったフード選びの方向性やポイントを都度確認できます。半年から年に1度は通っていただきたいですね」

オーナーと獣医師の連携でQOLの高い幸せな暮らし

公式HPを見せながら栄養の特性を説明。「エビデンスの表示がわかりやすくオーナーもイメージがわきやすい」と吉内先生
公式HPを見せながら栄養の特性を説明。「エビデンスの表示がわかりやすくオーナーもイメージがわきやすい」と吉内先生

南大阪動物医療センターが今年導入したネスレ ピュリナ ペットケアの動物病院専用サービス「ピュリナ プロプラン ベッツサポート」は、獣医師が製品購入期限を設定したフードをオーナーがオンラインで購入し、ネスレから自宅へ直送されるシステムだ(下図)。

オーナーとかかりつけ獣医師の双方にメリットがあると吉内先生は語る。「療法食の原点とも言える、栄養サポートが手厚くできるのが魅力ですね。これまで、オーナーの療法食に対する考え方は『これを与えておけばいい』というように、どうしても『モノ』が中心になりがちでした。しかしペットの体調に応じた栄養管理を知ることで『うちの子は腎臓病の中期に差し掛かるからリンとタンパクを抑えたフードが適している』と健康状態を軸に内容を選ぶ『意識』に変わります。また、スマートフォンで購入できて直送される手軽さもいいですね。大きな袋を持ち運ばなくて済むので、高齢のオーナーにもうれしいことだと思いますよ」

一方の獣医師は細やかな栄養指導のほか、どんなところに価値を感じるのだろうか。「病状に応じてスムーズにフードを切り替えられることですね。一定期間のみ有効だというのもポイントで、健康被害が生じるリスクを下げられるのもいいと思います。製品を持たなくてもよいので、在庫管理やスペースの問題から解放されるのもありがたいです」

疾病を管理する上で、これからますます重視されるというフード選び。吉内先生はこのシステムの対応製品「ピュリナ プロプラン ベテリナリーダイエット」について、エビデンスをしっかり示す点にこだわりを感じると語る。「きちんと栄養管理を指導したいという獣医師の思いに応えるフードですね。こういった仕組みを活用しながらオーナーと獣医師がきちんと関わり合うことで、ペットのQOLは高まります。幸せな暮らしを支える一助になるのではないでしょうか」

禁断の扉を開けてしまった2匹の猫 夜中の大運動会で走る!

みなさんが飼っている猫ちゃんたちもいろいろな「特技」をお持ちでしょう。

今回は、わが家の兄猫ジャッキーのちょっとした特技を紹介します。そしてその技を使い、弟猫きなことの「大冒険」の日々が始まったのです。

今年の4月、居間のソファに座っていると、玄関に通じる扉から、ガチャン、ガチャンとものすごい音が聞こえてきた。驚いて見に行くと、扉の下にジャッキーがチョコンと座っている。

ん? なんだろう? またしばらくすると、ガチャン、ガチャン。あわてて見に行くと、ジャッキーの背より高い位置にある扉のノブにジャンプして前足を引っかけ、一生懸命下げていた。まさかのことに妻とおなかを抱えて大爆笑。

しかし、「この長い物(ドアノブ)を下げれば扉が開く」ということを理解したことにびっくりした。これまでの人生でほとんど猫を絶やしたことがない妻も、「扉を開ける猫は初めて!」と感心しきり。日ごろから私たちの動作を観察していたのかな? ふだんおっとりして、何でもきなこにとられちゃうジャッキーだけど、こんなに頭が良かったとは……。僕たちは、ジャッキーの才能を見くびっていたようだ。

さて、ノブを下げることはできても、次の段階の「開ける」ところまではいけない。果たして開けることに成功するのか…。その日以降、ジャッキーの「挑戦」が始まった。

後ろで見守る弟猫がいじらしい

扉開け②ドアノブにとびつき…
扉開け②ドアノブにとびつき…

約1週間後。まず、ジャンプしなくても扉の枠に後ろ脚を掛ければ、簡単にノブまで届くということに気づいて、扉を少し開けることに成功した。だが次の瞬間、ドアノブを手前に引くことができず押し返してしまい、せっかく開けた扉が残念ながら閉まってしまった。ジャッキーの残念そうな後ろ姿が、いじらしい。ジャッキーの後ろでは、いつも弟猫のきなこが興味津々、成功を祈るかのように見守っている。

それから1週間ほどしたある日、扉を少し開けた状態で、ノブにぶら下がったまま、横の壁をキックし出した。そうすれば、キックした足を起点に、扉が開くことに気づいたようだ。何度かキックを繰り返し、ついに成功! 2匹うれしそうに、玄関に続く廊下をタッタッタッと快走した。

扉開け③右脚を壁に引っかけ…
扉開け③右脚を壁に引っかけ…

その日以来、ジャッキーにとって扉を開けるなんてお手の物。毎晩のように「夜中の大運動会」が始まった。扉を開けるとすぐに、家族の寝室や僕の書斎(というか、荷物置き場?)、洗面所やトイレがある。夜中になると、ドタバタ、バタバタッ、バキッ! 宅配の段ボールや僕の取材資料を踏み散らかして疾走する。おかげで僕たちは、ただでさえこの夏の酷暑で寝苦しいのに、追い打ちをかけるように睡眠不足の日々が続いた。

扉開け④開いた~~
扉開け④開いた~~

ガラス越しに会っていたころが懐かしい?!

ある朝のこと。僕が寝室を出ると、玄関の方から何か気配を感じる。何かが光っている。きなこだ! 玄関の靴の上に、うれしそうに座っている。はっと居間の扉を見ると、やはり少し開いている。あれ、ジャッキーは? 書斎の扉を開けると、取材資料が入った段ボールの上で、まったりしていた。これまではいろいろな事情で、居間や食堂、客間で2匹を生活させていた。彼らにとっては、新しい世界が楽しくてしょうがないのだろう。

ジャッキーときなこの大冒険は、夜中だけではない。妻のことが大好きなジャッキーは、妻がお風呂に入ると寂しがって、扉を開けて洗面所まで来る。ちょこんと浴室の前に座り、妻が出てくるのを待つ。トイレに行くときでさえ、来ることもある。いまは会いたい人に会うことができる。本人たちは、幸せなのだろう。

ただ、こちらも手をこまねいているわけにはいかない。対策をいろいろ考えた。まず、ドアノブにタオルを巻いて、引っかけづらくした。最初のうちは、苦戦していたが、そのうちタオルをドアノブから外し、難なくクリア。こちらも負けていられない。今度は、居間の扉の前にぴったり「防止柵」を立て、開けられないようにした。さすがのジャッキーも、これにはお手上げだった。でも、ちょっと油断して、防止柵を置き忘れたり、扉と隙間があったりすると、難なく扉を開けてしまう。

これまで仕事から帰ると、居間の扉のガラス越しに、ジャッキーときなこが、ニャア~とお出迎えしてくれた。このガラス越しの「仕切られ感」が切なく、胸がキュンとした。でもいまは、扉を開けて玄関まで来てしまう。本来なら直接会えてうれしいはずなのに、何か彼らに会える感動が薄まってしまった。人間ってつくづく勝手な生き物ですね。でもジャッキーときなこが幸せなら、それでいい。最近は、そう思うようにして、夜中の疾走も黙認している。

パソコンや資料に猫! 邪魔されず作業でき、猫もうれしい解決策

猫がパソコンのキーボードの上に乗ってきて作業できない――。そんな悩みを持つ飼い主は多いのではないでしょうか。パソコンに限らず、新聞や雑誌を広げているとき、ちょうど読んでいる場所に座り込まれてしまうことも多いものです。可愛いけれど、ちょっと困りますね。どうしたら邪魔をされずに済むか、猫との快適に暮らす家づくりを提案する建築家の金巻とも子さんにうかがいました。

猫は一緒にいたいだけ

「猫は必ずしも、飼い主の仕事を邪魔しようとしているわけではないんです」

そう金巻さんはいいます。

「パソコンに向かう飼い主は、少し前かがみになった状態で長い時間を過ごすので、猫にはリラックスしているように見えてしまいます。リラックスしている飼い主のそばにいることは、猫にとって一番くつろげる状態なので、一緒にいたいだけなんです」

また、猫は好奇心が旺盛なので、飼い主が何をしているのか見たいという理由もあるのだそうです。

椅子の上から飼い主の作業を見下ろすのがお気に入りの猫
椅子の上から飼い主の作業を見下ろすのがお気に入りの猫

飼い主を見られる居場所を作ってあげる

邪魔されないためには、すぐそばに猫の居場所を作ってあげるのが効果的だといいます。

「たとえば、パソコンの横に、菓子折りなど、猫が入りやすいサイズの箱を置いてあげると、猫はキーボードの上ではなく、その箱に入ってくつろいでくれます。邪魔でなければ、普段使っているベッドを置いてもOKです」

机に猫のスペースを作れない場合は、すぐ近くの棚などに場所を空けてあげるのもよいそうです。

猫の居場所を作ってあげると邪魔されない
猫の居場所を作ってあげると邪魔されない

「猫はすぐ近くで飼い主を見ていたいので、高さに気をつけてあげてください。飼い主と同じ目線か、少し見下ろす高さがよく見えるので理想的です。最低でも机よりは上の位置に居場所を用意してあげましょう」

すぐそばにキャットタワーを置くのも良い方法です。その場合は、飼い主の作業がよく見えるように方向にも注意してあげましょう。

猫は飼い主や家族が何かをしているところを観察するのが大好きです。安心して見ていられる居場所を作ってあげれば、集中を邪魔されることは少なくなるはず。それでも、お腹が空いたときや構ってほしいときには飼い主の視線の前に出てくるので、こうした場合は対応してあげましょう。

犬が飼い主にもたれかかる心理5つ

犬が飼い主にもられかかる心理

寝転ぶ飼い主の横で寝転ぶ犬

 

1.信頼しているから

犬が飼い主にもたれかかり体重を預けている場合は、飼い主を信頼している証拠だと言えます。飼い主を信頼しているからこそ、自分の体重を預けて飼い主にされるがままにされてもいいと思っているのかも。また、信頼しているという気持ちを見せるために、もたれかかっているのかもしれませんね。

 

2.安心しているから

犬が飼い主にもたれかかっているのは安心を感じていることで、無意識に飼い主に寄りかかっているのかもしれませんね。安心しているからこそ、信頼しているからこそ、近くにいると思わずウトウトとしてしまい、気づかないうちにコテんと眠りについてしまった!そんな事情がそこにはあるのではないでしょうか?

 

3.飼い主と少しでも一緒にいたいから

ソファーに座る飼い主にもたれてくつろぐ犬

 

飼い主にもたれかかるということは、密着をしているということ。すなわち、飼い主と少しでも一緒にいたい、もっと寄り添っていたいという気持ちが大きいため、飼い主にもたれかかっているのかもしれませんね。飼い主にもたれかかることで、飼い主の香りをより身近に感じられるだけではなく、飼い主と寄り添えることに喜びを感じているのかも。

 

結果的に体を預けてもたれかかる姿にはなっていますが、実は飼い主と少しでも一緒にいたい、飼い主をもっと近くで感じたい、そんな深層心理からもたれかかるという行為に至っているのかもしれませんね。

 

4.不安なことがある

もられかかるだけではなく、何かを怖がるように震えている場合は、もしかしたら何らかの不安要素を感じて怯えているのかもしれませんね。不安なことがあるため、信頼できる飼い主様に寄り添い、心を落ち着かせようとしているのかもしれません。

 

人間でも犬でも怖いことがあったり、不安な気持ちが心の中を支配したりしているときは、どうにかして自分を安心させようという心理が働きます。その心理が働いた結果、誰よりも信頼し、何かあったら必ず守ってくれる飼い主に寄り添うという選択をしているのかもしれませんね。誰よりも、何よりも安心な飼い主の近くにもっとよりたいという気持ちから、もたれかかられているのかも。

 

5.抱きしめている

暖炉の前でくつろぐ飼い主にもたれる犬

 

犬が飼い主にもたれかかる行為は、人間でいうところの抱きしめるのと同じ行為なのだと言われています。犬は抱きしめるという愛情表現を見せることはほとんどありませんが、飼い主にもたれかかることで愛情表現をしているのかも。体を預けられるほど好きだよ、信頼しているよ、愛しているよという気持ちを伝えようと思っても、言葉が喋れないので難しいです。

 

その代わり、体を使って愛情表現をしたり自分の気持ちを伝えようとしたりしてくれるのが、犬のかわいいところです。もたれかかり、上目遣いでこちらを見つめてくれる愛犬を見かけたら、愛情を伝えるためにギュッと抱きしめながら「大好きだよ」と愛情を伝えてあげてはいかがでしょうか。

 

まとめ

横になった犬を抱きしめる女性

 

犬が飼い主にもたれかかる理由は様々ありますが、そこには「飼い主への愛情」が隠れていることがほとんどです。飼い主が大好きだからこそ、信頼している証としてもたれかかり、抱きしめる代わりとして愛情を伝えてくれているのです。

 

愛犬の愛情表現に答えてあげるため、愛犬に愛しているという思いを伝えるために、ぜひ飼い主にもたれかかる愛犬をギュッと抱きしめてあげるようにしましょう。抱きしめてあげるだけで、犬はとても幸せな気持ちになります。愛犬が好きならば、大好きな愛犬を愛しいと感じたら、言葉に出して「愛している」と伝えてあげてもいいかもしれませんね。