猫のしつけ」カテゴリーアーカイブ

禁断の扉を開けてしまった2匹の猫 夜中の大運動会で走る!

みなさんが飼っている猫ちゃんたちもいろいろな「特技」をお持ちでしょう。

今回は、わが家の兄猫ジャッキーのちょっとした特技を紹介します。そしてその技を使い、弟猫きなことの「大冒険」の日々が始まったのです。

今年の4月、居間のソファに座っていると、玄関に通じる扉から、ガチャン、ガチャンとものすごい音が聞こえてきた。驚いて見に行くと、扉の下にジャッキーがチョコンと座っている。

ん? なんだろう? またしばらくすると、ガチャン、ガチャン。あわてて見に行くと、ジャッキーの背より高い位置にある扉のノブにジャンプして前足を引っかけ、一生懸命下げていた。まさかのことに妻とおなかを抱えて大爆笑。

しかし、「この長い物(ドアノブ)を下げれば扉が開く」ということを理解したことにびっくりした。これまでの人生でほとんど猫を絶やしたことがない妻も、「扉を開ける猫は初めて!」と感心しきり。日ごろから私たちの動作を観察していたのかな? ふだんおっとりして、何でもきなこにとられちゃうジャッキーだけど、こんなに頭が良かったとは……。僕たちは、ジャッキーの才能を見くびっていたようだ。

さて、ノブを下げることはできても、次の段階の「開ける」ところまではいけない。果たして開けることに成功するのか…。その日以降、ジャッキーの「挑戦」が始まった。

後ろで見守る弟猫がいじらしい

扉開け②ドアノブにとびつき…
扉開け②ドアノブにとびつき…

約1週間後。まず、ジャンプしなくても扉の枠に後ろ脚を掛ければ、簡単にノブまで届くということに気づいて、扉を少し開けることに成功した。だが次の瞬間、ドアノブを手前に引くことができず押し返してしまい、せっかく開けた扉が残念ながら閉まってしまった。ジャッキーの残念そうな後ろ姿が、いじらしい。ジャッキーの後ろでは、いつも弟猫のきなこが興味津々、成功を祈るかのように見守っている。

それから1週間ほどしたある日、扉を少し開けた状態で、ノブにぶら下がったまま、横の壁をキックし出した。そうすれば、キックした足を起点に、扉が開くことに気づいたようだ。何度かキックを繰り返し、ついに成功! 2匹うれしそうに、玄関に続く廊下をタッタッタッと快走した。

扉開け③右脚を壁に引っかけ…
扉開け③右脚を壁に引っかけ…

その日以来、ジャッキーにとって扉を開けるなんてお手の物。毎晩のように「夜中の大運動会」が始まった。扉を開けるとすぐに、家族の寝室や僕の書斎(というか、荷物置き場?)、洗面所やトイレがある。夜中になると、ドタバタ、バタバタッ、バキッ! 宅配の段ボールや僕の取材資料を踏み散らかして疾走する。おかげで僕たちは、ただでさえこの夏の酷暑で寝苦しいのに、追い打ちをかけるように睡眠不足の日々が続いた。

扉開け④開いた~~
扉開け④開いた~~

ガラス越しに会っていたころが懐かしい?!

ある朝のこと。僕が寝室を出ると、玄関の方から何か気配を感じる。何かが光っている。きなこだ! 玄関の靴の上に、うれしそうに座っている。はっと居間の扉を見ると、やはり少し開いている。あれ、ジャッキーは? 書斎の扉を開けると、取材資料が入った段ボールの上で、まったりしていた。これまではいろいろな事情で、居間や食堂、客間で2匹を生活させていた。彼らにとっては、新しい世界が楽しくてしょうがないのだろう。

ジャッキーときなこの大冒険は、夜中だけではない。妻のことが大好きなジャッキーは、妻がお風呂に入ると寂しがって、扉を開けて洗面所まで来る。ちょこんと浴室の前に座り、妻が出てくるのを待つ。トイレに行くときでさえ、来ることもある。いまは会いたい人に会うことができる。本人たちは、幸せなのだろう。

ただ、こちらも手をこまねいているわけにはいかない。対策をいろいろ考えた。まず、ドアノブにタオルを巻いて、引っかけづらくした。最初のうちは、苦戦していたが、そのうちタオルをドアノブから外し、難なくクリア。こちらも負けていられない。今度は、居間の扉の前にぴったり「防止柵」を立て、開けられないようにした。さすがのジャッキーも、これにはお手上げだった。でも、ちょっと油断して、防止柵を置き忘れたり、扉と隙間があったりすると、難なく扉を開けてしまう。

これまで仕事から帰ると、居間の扉のガラス越しに、ジャッキーときなこが、ニャア~とお出迎えしてくれた。このガラス越しの「仕切られ感」が切なく、胸がキュンとした。でもいまは、扉を開けて玄関まで来てしまう。本来なら直接会えてうれしいはずなのに、何か彼らに会える感動が薄まってしまった。人間ってつくづく勝手な生き物ですね。でもジャッキーときなこが幸せなら、それでいい。最近は、そう思うようにして、夜中の疾走も黙認している。

パソコンや資料に猫! 邪魔されず作業でき、猫もうれしい解決策

猫がパソコンのキーボードの上に乗ってきて作業できない――。そんな悩みを持つ飼い主は多いのではないでしょうか。パソコンに限らず、新聞や雑誌を広げているとき、ちょうど読んでいる場所に座り込まれてしまうことも多いものです。可愛いけれど、ちょっと困りますね。どうしたら邪魔をされずに済むか、猫との快適に暮らす家づくりを提案する建築家の金巻とも子さんにうかがいました。

猫は一緒にいたいだけ

「猫は必ずしも、飼い主の仕事を邪魔しようとしているわけではないんです」

そう金巻さんはいいます。

「パソコンに向かう飼い主は、少し前かがみになった状態で長い時間を過ごすので、猫にはリラックスしているように見えてしまいます。リラックスしている飼い主のそばにいることは、猫にとって一番くつろげる状態なので、一緒にいたいだけなんです」

また、猫は好奇心が旺盛なので、飼い主が何をしているのか見たいという理由もあるのだそうです。

椅子の上から飼い主の作業を見下ろすのがお気に入りの猫
椅子の上から飼い主の作業を見下ろすのがお気に入りの猫

飼い主を見られる居場所を作ってあげる

邪魔されないためには、すぐそばに猫の居場所を作ってあげるのが効果的だといいます。

「たとえば、パソコンの横に、菓子折りなど、猫が入りやすいサイズの箱を置いてあげると、猫はキーボードの上ではなく、その箱に入ってくつろいでくれます。邪魔でなければ、普段使っているベッドを置いてもOKです」

机に猫のスペースを作れない場合は、すぐ近くの棚などに場所を空けてあげるのもよいそうです。

猫の居場所を作ってあげると邪魔されない
猫の居場所を作ってあげると邪魔されない

「猫はすぐ近くで飼い主を見ていたいので、高さに気をつけてあげてください。飼い主と同じ目線か、少し見下ろす高さがよく見えるので理想的です。最低でも机よりは上の位置に居場所を用意してあげましょう」

すぐそばにキャットタワーを置くのも良い方法です。その場合は、飼い主の作業がよく見えるように方向にも注意してあげましょう。

猫は飼い主や家族が何かをしているところを観察するのが大好きです。安心して見ていられる居場所を作ってあげれば、集中を邪魔されることは少なくなるはず。それでも、お腹が空いたときや構ってほしいときには飼い主の視線の前に出てくるので、こうした場合は対応してあげましょう。