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猫の性格は毛柄で決まる? 大学で調査 飼い主との相性も

「茶トラはおっとり」「黒猫は甘えん坊」……。猫は毛柄ごとに性格が違うと言われます。でも、本当でしょうか? それを真面目に調べた研究があります。その調査を指導した元東京農業大学教授で、『トラねこのトリセツ』(東京書籍)などの監修がある動物学者の大石孝雄さんに説明してもらいました。飼い主との相性についても傾向があるそうです。

(末尾に写真特集があります)

調査は、東京農業大学で首都圏の飼い猫244匹を対象にして飼い主にアンケートして、2010年にまとめたそうです。「おとなしい」「おっとり」「甘えん坊」「気が強い」など17項目について、それぞれ5段階で評価してもらったものです。

茶トラ、茶トラ白、キジトラ、キジトラ白、ミケ、サビ、黒、黒白、白の9種類に分けて、平均値を出しました。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いと考えられるそうです。

茶トラなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)
茶トラなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)
ミケなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)
ミケなど、猫の毛柄と性格。数字が大きいほど、その性格の傾向が強いという(「トラねこのトリセツ」から)

「穏やかな茶トラ」は初心者向き

トラ柄は毛色によって性格が少し異なるといいます。中でも「茶トラ」はフレンドリーで飼いやすいようです。

「トラの毛柄に共通するのは『甘えん坊』な面です。茶トラはわかりやすい結果で、『おとなしい(3.6)』『おっとり(3.6)』『温厚(3.3)』が、他の毛柄に比べて高く、『攻撃的』な面が一番低い。食いしん坊でもあるので、“おなかすいた”と上手に甘えながら人と共存してきたのかもしれません。穏やかな『茶トラ』は初めて飼う方に向きそうですね」

トラの中でも「キジトラ」は原種とされるリビアヤマネコに似ていて、野生の本能がもっとも色濃く残っているといわれます。

好奇心旺盛といわれるキジトラ白
好奇心旺盛といわれるキジトラ白

「キジトラとキジトラ白は、『人なつこい』『好奇心旺盛』『賢い』面が目立ちます。キジトラの毛柄は、身を隠すのに好都合で自然界で生き延びやすく、ハンターとしても優れています。その利点がイエネコにも引き継がれたのでしょう。ただし、茶トラ同様『食いしん坊』なので肥満しやすい面も。サバトラのデータはありませんが、経験から、キジより消極的な場合が多いようです」

ちなみに野良猫と放し飼い猫の調査では、510匹のうち約55%がトラ猫で、キジ(白含む)は164匹、茶トラ(白含む)は107匹。キジとトラの比較ではキジが倍(74:36)で、キジトラは全体でも32%を占めたといいます。

お嬢様気質だとされるミケ
お嬢様気質だとされるミケ

「ミケはお姫様、白猫は賢い」

ミケは遺伝子の仕組みからほぼメスに限られ、オスは3万匹に1匹しか生まれないとされています。

「ミケは人の好き嫌いがはっきりしていてマイペースなタイプが多い気がします。『甘えん坊』や『賢さ』が目立つ一方で、『気が強い』面も。わが家でもミケはパンチが得意で、猫からも人からも一目置かれる存在(笑)。毛柄の遺伝子から見るとミケに近いのがサビ(茶と黒のニケ)で、この毛柄もほぼメスのみ。サビはミケよりわがままで、『臆病』な傾向があります。ミケやサビとの付き合いは、お姫様に“仕える”楽しみがあると言えるかもしれませんね」

ハチ割れなど、ブチ模様の猫は、色の割合で性格も違ってくるといいます。

「全体的にキジの結果と似ていて、ある意味、猫らしい猫、と言えるでしょう。口元にハートがあったり頭にかつらのような模様があったり、模様の大きさの違いが性格に影響を及ぼします。白い部分が多いブチ猫は、単色の白猫の性質に似ているかもしれません」

同じ単色でも、白猫と黒猫では性格に違いがあるそうです。

「白猫で目立つのは『賢い』こと。自然界で、目立つ白い色で生き残るためには、慎重さ=賢さが必要なのかもしれません。同じ単色でも黒猫は『甘えん坊』な子が多いようです。黒猫はもらい手探しが大変という話も聞きますが、一度飼うと魅力にハマるようです。幸運のお守りという説もありますよ」

自然界で生き延びるために賢くなった?白猫
自然界で生き延びるために賢くなった?白猫

人との相性もそれぞれ

飼い主のライフスタイルによって、合う猫と合わない猫がいるそうです。

「たとえば1人暮らしや共働きなどで一緒にいる時間が少ない場合は、活発すぎる猫より、おっとりした傾向の猫と暮らすほうが良いのかもしれませんね。臆病で神経質な傾向の猫は、騒がしい環境よりは静かな家の方が向くでしょう」

猫の性格によって、飼い主に求められる資質もあるそうです。

「甘えん坊な性格の猫とは、しっかりコミュニケーションをとってあげてください。気分屋の猫の相手をするには、飼い主さんにもある程度の余裕が必要かもしれませんよ」

個々の猫が持つ性格を見きわめて飼い始めることも可能です。

「成猫は性格がわかりやすいので、最近では譲渡会などでおとなの猫を迎える人も増えていますね」

◆飼い主の傾向と、相性の良さそうな猫の例

・甘えて欲しい ◎トラ猫全般、ミケ、黒、黒白
・猫と遊びたい ◎キジトラ、キジトラ白、黒、黒白など
・野生の本能を楽しみたい ◎キジトラ
・面倒見がいい ◎白
・のんびりおおらか ◎黒
・仕事で忙しくマイペース ◎ミケ
・猫と適度な距離を希望 ◎サビ
・1人暮らしや大人だけ ◎サバトラ、白
・初めて猫を飼う ◎茶トラ、茶トラ白

性格には個体差、環境も影響

なお、猫の性格には個体差があり、生まれ育った環境や、飼い主との関係からも影響を受けるといいます。また、猫の毛柄と性格の関連性については、色素を形成する遺伝子と感覚機能や行動、神経機能に関わる遺伝子との関係などが推測されていますが、詳しく解明されているわけではないそうです。

初めて飼った子猫 なじんだと思った瞬間に「シャーッ!」

初めて飼う子猫。猫好きとはいっても、とまどうことも多い。トライアル中になじんだと思った子猫がいきなりシャーッと威嚇してきた。

奈良県内の倉庫内にいた子猫の兄弟が個人ボランティアに保護され、インターネットで譲渡先の募集がかけられた。

実家の猫に似た子猫

京都府の新谷さんは、結婚して初めて京都で暮らしていた。夫は出張が多く、一人で過ごす時間が長く寂しかったこともあり、猫を飼いたいと思い、半年ほど探していた。夫婦とも実家には犬や猫がいたが、自分で世話をしたことがなかった。「本当に責任をもって育てられるか」と夫は心配していたという。

ネットで、実家で飼っていたキジ白ハチワレの猫に似たかわいらしい子猫を見つけたのは、そんな頃だった。

「一目ぼれでした。『こんな子がいるけど、どう?』と、主人に写真を見せたのですが、可愛いなと言ってくれて」

2008年6月、生後4カ月の子猫を譲渡してもらうことになった。「カリン」と名付けた。

メイドさんのコスプレはいかが?
メイドさんのコスプレはいかが?

トライアルでまさかの反応

カリンをトライアルで家に迎えた時、仕事を1週間休んで様子をみていたという。

「最初はすごく怖がっていて物陰に隠れていましたが、トイレはすぐに使っていました。2日目くらいにはかなり家に慣れてきて、ご飯も食べてくれました。でも、膝の上に乗って眠っていて、その後目覚めて下に降りて遊んでいた時、急にシャーッと言って威嚇してきたんです」

慣れてきたと思った時に起きた、まさかの出来事。「どうしたらいいんだろう」と泣いてしまったという。

それでも「譲渡してくれたボランティアさんが、いろいろ相談に乗ってくれました。トライアル後もやりとりしていたので、乗り切れました」

初めての猫に最初は不安げだった夫も、実際に子猫カリンを迎えると、すぐにメロメロになった。

生後4カ月で迎えたカリンも、今では11歳。シャイで甘えん坊、お姫様のような性格だという。その後に迎えた猫も同居しているが、カリンはとにかく自分が一番じゃないと気が済まない。それでも新谷さんが好きなコスプレにはよく付き合ってくれるという。

猫の医療を変える「人工血液」 輸血用の「供血猫」が不要に

慢性的な輸血用血液の不足に悩まされてきた動物医療現場に革新的変化が起きつつある。人工血液の開発だ。猫用は実用化まであと一歩の段階までこぎ着けている。

2018年3月、猫医療界に画期的な朗報が飛び込んできた。「長年の夢」だった猫用人工血液(赤血球代替物)の開発に、中央大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同研究チームが成功したのだ。

「未踏の領域に足を踏み入れている感じです」

中央大学理工学部応用化学科の小松晃之教授は、そう心境を打ち明ける。

人工血液の実用化は、ヒト、動物を問わず国内で前例がない。新薬認可基準など、実用化に向けた今後の課題を全て見通すのは困難なのが実情だ。これは今回の研究成果が「革新的な発明」である証左ともいえるのだが、小松教授はあえて「5年以内」の実用化を目指したい、と意気込む。深刻な輸血用血液の不足にあえぐ動物医療現場の現実を知るがゆえだ。

ペットの高齢化や肥満化が進み、猫の輸血頻度も増加傾向にある。しかし、動物医療の現場では十分な体制が整っておらず、命を落とす例も少なくない。

人工血液の実用化を目指す中央大の小松晃之教授=中央大の研究室
人工血液の実用化を目指す中央大の小松晃之教授=中央大の研究室

備蓄システムはない

人間の場合、献血システムがあり、日本赤十字社の血液センターから輸血に必要な血液を入手できるが、動物用血液の備蓄システムはそもそも存在しない。輸血が必要な場合、各動物病院がドナーを探し、血液を準備しなければならない。血液は長期間保存するのが難しいため、輸血用の血液を提供してくれる「供血猫」をあらかじめ飼育している動物病院もある。

この難題の解決に寄与すると期待されているのが、人工血液の開発だ。人工血液が病院内に常備され、いつでも供給できる体制が確立されれば、ドナーの確保も血液適合性試験も不要になり、輸血に伴う負担は大幅に緩和される。保存安定性にすぐれた製剤であれば、緊急時の対応も万全となる。

ヒトも猫も血液は多くの成分からなり、それぞれが重要な働きを担う。血液中で酸素を全身に運ぶ役割を果たしている赤血球は、けがや手術で出血したり、血液の病気などで貧血に陥ったりした際、最もニーズの高い輸血用の血液成分だ。その需要に応えようとしているのが、小松教授らの研究グループとJAXAが今回、開発に成功した「赤血球の代替物となる人工酸素運搬体」である。

小松教授はもともと人体向けの人工血液の開発・研究に取り組み、2013年にヒト用の「赤血球の代替物となる人工酸素運搬体」である「ヘモアクト」という製剤の合成に成功した。この成果に大きな関心を抱き、13年に共同研究を持ち掛けたのがJAXAだ。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の無重力状態では、タンパク質の高品質な結晶がつくりやすくなることを利用し、ヘモアクトを構成する成分の形状を明らかにすることで、研究に貢献できるのではないか、と考えたのだ。

ヒト用ヘモアクトを猫用として使用するためには、赤血球の中に含まれるタンパク質(ヘモグロビン)に結合しているヒト血清アルブミンを猫血清アルブミンに置き換える必要がある。しかし、猫血清アルブミンは猫の血液(血清)から採取しなければならないため、製造に十分な量を確保することはできない。この問題を解決するには、遺伝子工学によって猫血清アルブミンを新たにつくりだし、これを原料とすることが必要となる。

「きぼう」棟内でタンパク質結晶生成装置に実験サンプルを設置する大西卓哉宇宙飛行士(JAXA提供)
「きぼう」棟内でタンパク質結晶生成装置に実験サンプルを設置する大西卓哉宇宙飛行士(JAXA提供)

立体構造の特定に成功

そこで小松教授らの研究グループは、遺伝子組み換え技術を用いて猫血清アルブミンを人工的に産生。この猫血清アルブミンを、JAXAが「きぼう」で結晶化し、得られた結晶から立体構造を特定することに成功した。立体構造は、その分子の働きや特性を理解するうえで重要な情報を含んでいる。短期間での成果は、地上と宇宙の実験室の高度な連係プレーのなせる業だ。

構造が明らかになった猫血清アルブミンを用いてつくった猫用ヘモアクトは、猫の人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能し、粉末で長期間保存でき、血液型がないため拒絶反応も起きない。

一般社団法人ペットフード協会によると、17年に国内で飼われている猫は推計953万匹。市場に供給するには、大量生産が可能な製造技術を確立する必要があるが、今回開発した猫用ヘモアクトの原料は、ヘモグロビンと遺伝子組み換え猫血清アルブミンと市販の試薬のみ。合成が容易なことは実用化に向けての最大の利点だ。小松教授は言う。

「少子高齢化の影響で、人間の輸血用血液も10年後には約85万人分が不足すると言われています。慢性的に輸血用血液が不足している現在の動物医療現場の状況に、10年後の人間の医療現場の姿を重ねて見ることができます。ヒト用、動物用を問わず人工血液を一日も早く供給したいですね」

一方、JAXAの小川志保・きぼう利用センター長は「猫血清アルブミンの構造を、『きぼう』での宇宙実験を通じて明らかにすることができました。今回の研究成果が一匹でも多く猫の命を救うことにつながれば、こんなにうれしいことはありません」と話す。

小松教授の研究室で日々取り組まれている人工血液の研究開発
小松教授の研究室で日々取り組まれている人工血液の研究開発

しのぎ削るベンチャー

動物用人工血液(赤血球代替物)の開発は、バイオベンチャーもしのぎを削る。

小動物の遺伝子検査の受託業務や細胞療法の技術支援を行っている「ケーナインラボ」(東京都小金井市)は、早稲田大学が20年以上蓄積してきたヒト用人工赤血球の開発技術を応用した、動物用人工赤血球の開発事業に2年前に着手。奈良県立医科大学の酒井宏水教授との共同研究によって、5年以内の実用化を目指す。同社の山口智宏代表は言う。

「牛の赤血球から酸素の運搬機能を持つヘモグロビンを精製し、そのヘモグロビンを脂質膜で包み込むことで、赤血球と同等の酸素運搬機能を保持しながらヘモグロビンの副作用をなくす技術を既に確立しています」

主な特徴は、「血液型がない」「感染性がない」など。小松教授らのグループが開発した赤血球代替物との最大の違いは、「異種動物への投与が可能」な点だ。動物用製剤として開発に成功すれば、犬でも猫でも投与できる。

人工血液の実用化に向けた動きに、医療現場の期待も膨らむ。

成城こばやし動物病院(東京都世田谷区)の小林元郎院長はこう話す。

「近年、医療技術の高度化と、治療効果への期待の増大、救急診療施設等のインフラの充実によって、輸血のニーズは確実に高まっています。しかし、いざ輸血となっても、各診療施設の努力、飼い主間のネットワークによってドナーを募集し、急場をしのいでいるのが現状です」

造血器の疾患、慢性腎不全の末期等により長期に多量の血液が必要となる症例には適さない仕組みなのだという。

「ヒト医療同様の血液供給があれば、救える命も格段に増えます。人工血液は動物医療現場にとって朗報となることは間違いなく、実用化に大いに期待しています」(小林院長)

愛犬・愛猫の健康状態に寄り添う動物病院専用サービスが誕生

ペットの長寿化に伴い、慢性疾患を抱えるペットの数も増加傾向にあるという。そんな中、動物病院での診察をもとに、病状に応じたフードを正しく購入できるネスレ ピュリナ ペットケアの動物病院専用サービス「ピュリナ プロプラン ベッツサポート」が関西でスタートした。今年から導入している南大阪動物医療センターの吉内龍策先生に、長寿時代の健康づくりと栄養管理について聞いた。

健康で長生きするには、定期的な診察が欠かせない

「かかりつけ獣医師と適切な栄養管理をすることが大切です」と話す吉内先生
「かかりつけ獣医師と適切な栄養管理をすることが大切です」と話す吉内先生

南大阪動物医療センターでは、動物たちのQOL(生活の質)を重視した治療を提案する。病院長の吉内龍策先生は、ペットの生活環境や治療の選択はオーナーのライフスタイルによって異なるため、定期的な診察で体調をチェックし、丁寧にヒアリングするという。「長寿に伴う慢性疾患が増える中、健康づくりと疾病管理は両輪で捉える必要があります。かかりつけ獣医師をもって、二人三脚で取り組んでいただきたいですね。いつまでも長く一緒に暮らすには、やはり動物病院にかかることが大事です。病院に苦手意識を持つ子のオーナーからは来院のハードルが高いという話も聞きますが、小さい頃から人に慣れさせて社会化を促したり、キャリーの中でおやつを与えて移動のストレスを和らげたりと、状況に応じたアドバイスもしています。困ったことはお近くの動物病院で相談してください」

療法食は獣医師に相談し、体調をみながら栄養を管理

人と同様に、ペットの健康も食が基本
人と同様に、ペットの健康も食が基本

フードの充実もペットの長寿を後押しする重要な要因だ。吉内先生はこの20年ほどの間にペットの食が多様化し、研究・開発が進んだと明かす。「健康なペットが食べる総合栄養食は配合される栄養バランスが工夫されていますし、獣医師が疾病に合わせて食を指導管理する療法食も細分化されるようになってきました」。オーナーがフードを選ぶ上で大切なのは、エビデンス(科学的根拠)に裏打ちされた栄養学的に正しいものを与えることだという。

特に療法食は総合栄養食と比較して栄養に特性を持たせているだけに、手に取る時は注意が必要になる。「時々、定期的な診察を受けず、『いつもこれを勧められてきたから大丈夫だろう』と自己判断で購入し、与え続けてしまうオーナーがいます。体の状態に適していないフードは、思わぬ健康被害を生じさせることを覚えておいていただきたいですね」

吉内先生が例に挙げたのは、猫に多い尿路疾患。対応するフードは高カロリー設計のものが多く、獣医師の診断なしに何年も食べさせ続けた結果、尿の調子は一定の状態を維持できていても糖尿病を発症していたというケースだ。「獣医師の診察・アドバイスがあってこその療法食です。獣医師ときちんとコミュニケーションを取って一緒に栄養管理ができていれば、慢性疾患を持つペットとも長く暮らすことができるでしょう。定期的に診察を受けることでその子に合ったフード選びの方向性やポイントを都度確認できます。半年から年に1度は通っていただきたいですね」

オーナーと獣医師の連携でQOLの高い幸せな暮らし

公式HPを見せながら栄養の特性を説明。「エビデンスの表示がわかりやすくオーナーもイメージがわきやすい」と吉内先生
公式HPを見せながら栄養の特性を説明。「エビデンスの表示がわかりやすくオーナーもイメージがわきやすい」と吉内先生

南大阪動物医療センターが今年導入したネスレ ピュリナ ペットケアの動物病院専用サービス「ピュリナ プロプラン ベッツサポート」は、獣医師が製品購入期限を設定したフードをオーナーがオンラインで購入し、ネスレから自宅へ直送されるシステムだ(下図)。

オーナーとかかりつけ獣医師の双方にメリットがあると吉内先生は語る。「療法食の原点とも言える、栄養サポートが手厚くできるのが魅力ですね。これまで、オーナーの療法食に対する考え方は『これを与えておけばいい』というように、どうしても『モノ』が中心になりがちでした。しかしペットの体調に応じた栄養管理を知ることで『うちの子は腎臓病の中期に差し掛かるからリンとタンパクを抑えたフードが適している』と健康状態を軸に内容を選ぶ『意識』に変わります。また、スマートフォンで購入できて直送される手軽さもいいですね。大きな袋を持ち運ばなくて済むので、高齢のオーナーにもうれしいことだと思いますよ」

一方の獣医師は細やかな栄養指導のほか、どんなところに価値を感じるのだろうか。「病状に応じてスムーズにフードを切り替えられることですね。一定期間のみ有効だというのもポイントで、健康被害が生じるリスクを下げられるのもいいと思います。製品を持たなくてもよいので、在庫管理やスペースの問題から解放されるのもありがたいです」

疾病を管理する上で、これからますます重視されるというフード選び。吉内先生はこのシステムの対応製品「ピュリナ プロプラン ベテリナリーダイエット」について、エビデンスをしっかり示す点にこだわりを感じると語る。「きちんと栄養管理を指導したいという獣医師の思いに応えるフードですね。こういった仕組みを活用しながらオーナーと獣医師がきちんと関わり合うことで、ペットのQOLは高まります。幸せな暮らしを支える一助になるのではないでしょうか」

パソコンや資料に猫! 邪魔されず作業でき、猫もうれしい解決策

猫がパソコンのキーボードの上に乗ってきて作業できない――。そんな悩みを持つ飼い主は多いのではないでしょうか。パソコンに限らず、新聞や雑誌を広げているとき、ちょうど読んでいる場所に座り込まれてしまうことも多いものです。可愛いけれど、ちょっと困りますね。どうしたら邪魔をされずに済むか、猫との快適に暮らす家づくりを提案する建築家の金巻とも子さんにうかがいました。

猫は一緒にいたいだけ

「猫は必ずしも、飼い主の仕事を邪魔しようとしているわけではないんです」

そう金巻さんはいいます。

「パソコンに向かう飼い主は、少し前かがみになった状態で長い時間を過ごすので、猫にはリラックスしているように見えてしまいます。リラックスしている飼い主のそばにいることは、猫にとって一番くつろげる状態なので、一緒にいたいだけなんです」

また、猫は好奇心が旺盛なので、飼い主が何をしているのか見たいという理由もあるのだそうです。

椅子の上から飼い主の作業を見下ろすのがお気に入りの猫
椅子の上から飼い主の作業を見下ろすのがお気に入りの猫

飼い主を見られる居場所を作ってあげる

邪魔されないためには、すぐそばに猫の居場所を作ってあげるのが効果的だといいます。

「たとえば、パソコンの横に、菓子折りなど、猫が入りやすいサイズの箱を置いてあげると、猫はキーボードの上ではなく、その箱に入ってくつろいでくれます。邪魔でなければ、普段使っているベッドを置いてもOKです」

机に猫のスペースを作れない場合は、すぐ近くの棚などに場所を空けてあげるのもよいそうです。

猫の居場所を作ってあげると邪魔されない
猫の居場所を作ってあげると邪魔されない

「猫はすぐ近くで飼い主を見ていたいので、高さに気をつけてあげてください。飼い主と同じ目線か、少し見下ろす高さがよく見えるので理想的です。最低でも机よりは上の位置に居場所を用意してあげましょう」

すぐそばにキャットタワーを置くのも良い方法です。その場合は、飼い主の作業がよく見えるように方向にも注意してあげましょう。

猫は飼い主や家族が何かをしているところを観察するのが大好きです。安心して見ていられる居場所を作ってあげれば、集中を邪魔されることは少なくなるはず。それでも、お腹が空いたときや構ってほしいときには飼い主の視線の前に出てくるので、こうした場合は対応してあげましょう。

飼い猫は自分の名前聞き分けられる?

飼い猫は人間の言葉の中から自分の名前を聞き分けていると、上智大の斎藤慈子准教授(比較認知科学)らの研究チームが4日付の英科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に発表した。研究チームは「ネコが自分の名前を認識しているというよりは、エサの時間や遊ぶ時などに繰り返し名前を呼ばれてきた経験によるものではないか」とみている。

人間は約9500年前にネコを飼い始めたとされ、現在世界中で6億匹が一緒に暮らしている。最近の研究で、飼い主とほかの人の声を聞き分けたり、飼い主の表情で行動を変えたりすることがわかってきた。

研究チームは、家庭や猫カフェで飼われているイエネコ67匹を分析。飼い主または飼い主ではない研究者が、名前と同じ長さとアクセントの単語やほかのネコの名前を4回話した。その上で実験対象のネコの名前を呼んだときに耳や頭、尾を動かしたり、鳴いて反応したりするかを調べた。無関係な単語を続けて話すと反応が次第に乏しくなった。だが、このうち44匹は最後に名前を呼ぶと大きく反応した。飼い主以外の人が呼びかけても同様に反応した。

ただし、猫カフェのネコは自分の名前と一緒に生活する仲間の名前でも反応した。斎藤准教授は「ネコたちが共同生活をするうち、仲間の名前を呼ばれた時でもエサをもらったりしているためではないか」と分析している。

あなたは犬派? 猫派? どちらにも魅力

大切な家族であるペット。その代表格が犬と猫ですが、どちらが好きか、意見は分かれがちです。あなたは犬派? 猫派? 朝日新聞の読者の皆さんに尋ねると、それぞれの魅力を語る声が届きました。

犬はパートナー、猫は親友 どっちも派

奈良市南部の住宅街。下川やす子さん(57)の家を訪ねると、真っ黒い大型犬が、さかんに尻尾を振りながら駆け寄ってきた。

雄のラブラドルレトリバーで、名前はラブ(6)。「今の私にとって生きがいです」。下川さんはそう、ラブをやさしく見つめる。

ペットショップで、生後半年になっても売れ残っていた。ガリガリに痩せていたのを見捨てておけず、家に迎えた。誰からも愛されるように、ラブと名付けた。

夫が朝晩の散歩を担当し、餌は下川さんがあげるように。シャンプーは2人がかり。てんかんの持病があるため、季節の変わり目などは要注意。夫婦に子どもはなく「子どもに近い存在」になった。

昨年8月、2人と1匹の暮らしに突然終わりがきた。夫が肺炎のため、59歳で亡くなったのだ。ラブが、下川さんの寂しさに寄り添ってくれた。

「動物っていいですね。人の暮らしに、優しさを運んでくれる」

下川さんは、ラブの前に犬4匹、猫2匹を育ててきた。どの子も思い出深い。

子どものころ、最初に飼った雑種犬のチロは、弟が拾ってきた。散歩中に事故で亡くし、ひどく後悔した。結婚後に夫とケンカした時、気持ちが落ち着くまで、ずっと一緒に歩いてくれたのはパル。ミニコミ誌で飼い主募集のお知らせを見て、引き取った犬だった。

猫が飼い主の座る場所を占領する7つの心理

猫が場所を占領する心理とは?

猫はどういう心理があって、座る場所を占領するのでしょう?

1.ナワバリだから

猫が座っている場所が、ナワバリの場合。占領して当然です。「自分のだにゃ!」と思っているので、他の存在が侵入してくるのを嫌がります。

誰かが座る場所を狙ってきたら、ものすごい勢いで威嚇するでしょう。触らぬ神に祟りなしです!

2.快適に過ごしたい

自分以外の何かがいると、何となく邪魔だし狭いにゃ~と思っているのかも。快適な場所で伸び伸びと過ごしたいというのは、全動物共通の願いかもしれません。

ですから、他の猫はもちろん、飼い主さんさえも締め出そうと頑張ります。布団やソファ、こたつなどから締め出された経験は、猫の飼い主さんならばお持ちではないでしょうか?また、そのやり方が巧妙なのですよね。

3.独占欲から

独占欲が猫にあるかどうか分かりませんが、そのように感じる飼い主さんは多いよう。飼い主さんが使っていたものなのに、「これは自分の!」と独占され、明け渡す場合が。でも怒れないのが、猫の飼い主さんの性と言うものです。

4.めっちゃ良い場所だから

その場所が猫にとってはあまりに魅力的な良い場所なので、占領したいこともあるようです。そのような絶好の座り場所は、取り合いになることもしばしばです。

誰かが見つけたその場所を、後から来た猫が奪ってしまう光景は、筆者宅では良くあります。でも、渡したくない場所は死守して、絶対に明け渡さないことも。そのやりとりを見ているのも楽しいです!

5.甘えている

猫が座る場所を占領するのは、甘えたい気持ちのときもあるようです。わざと占領して、飼い主さんに構ってほしいのかもしれません。

または以前に場所を占領した際、飼い主さんが反応してくれたのが嬉しかったのかも。飼い主さんの気をひきたいから、わざと場所を占領する、という猫の駆け引きだとも考えられます。健気で可愛いですね。

6.安全な気がするから

前にその場所にいたときに、安全にいられたのかも。その安心感を覚えているので、「自分はこの場所がいい!」と占領するのでしょう。

猫が安心して日々を送れるように、いくつか身を隠せるような場所を作ってあげると喜ばれます。いざという時にはそこに身を隠し、安全に過ごせるように。

7.自分のが上だと思っている

飼い主さんや同居の犬などのベッドを、占領する猫はたくさんいます。その様子を見ていると、さも「自分の方が上だから、ここに座るのは当然」と思っているように感じます。

猫が本当にそのように思っているかどうかは分かりませんが、ベッドを猫に取られて泣く泣く床で寝ている犬の姿を見ると、猫がとても偉そうに思えてきます。どうしてわざわざ、人のものを占領するのでしょうか?

まとめ

猫が独占するのは、柔らかい場所ばかりではありません。本の上やパソコンの上など、あまり快適そうじゃない場所も占領します。つまりは家中全部、猫が占領する可能性のある場所なのです。

使いたいときは困りますが、猫をそのままにするのかどかすのかは飼い主さん次第です。大抵のかたは、そのままにしてご自身は我慢してしまうようですが。猫には強く出られないのが、猫の飼い主さんの傾向のようです。