愛犬・愛猫の健康状態に寄り添う動物病院専用サービスが誕生

ペットの長寿化に伴い、慢性疾患を抱えるペットの数も増加傾向にあるという。そんな中、動物病院での診察をもとに、病状に応じたフードを正しく購入できるネスレ ピュリナ ペットケアの動物病院専用サービス「ピュリナ プロプラン ベッツサポート」が関西でスタートした。今年から導入している南大阪動物医療センターの吉内龍策先生に、長寿時代の健康づくりと栄養管理について聞いた。

健康で長生きするには、定期的な診察が欠かせない

「かかりつけ獣医師と適切な栄養管理をすることが大切です」と話す吉内先生
「かかりつけ獣医師と適切な栄養管理をすることが大切です」と話す吉内先生

南大阪動物医療センターでは、動物たちのQOL(生活の質)を重視した治療を提案する。病院長の吉内龍策先生は、ペットの生活環境や治療の選択はオーナーのライフスタイルによって異なるため、定期的な診察で体調をチェックし、丁寧にヒアリングするという。「長寿に伴う慢性疾患が増える中、健康づくりと疾病管理は両輪で捉える必要があります。かかりつけ獣医師をもって、二人三脚で取り組んでいただきたいですね。いつまでも長く一緒に暮らすには、やはり動物病院にかかることが大事です。病院に苦手意識を持つ子のオーナーからは来院のハードルが高いという話も聞きますが、小さい頃から人に慣れさせて社会化を促したり、キャリーの中でおやつを与えて移動のストレスを和らげたりと、状況に応じたアドバイスもしています。困ったことはお近くの動物病院で相談してください」

療法食は獣医師に相談し、体調をみながら栄養を管理

人と同様に、ペットの健康も食が基本
人と同様に、ペットの健康も食が基本

フードの充実もペットの長寿を後押しする重要な要因だ。吉内先生はこの20年ほどの間にペットの食が多様化し、研究・開発が進んだと明かす。「健康なペットが食べる総合栄養食は配合される栄養バランスが工夫されていますし、獣医師が疾病に合わせて食を指導管理する療法食も細分化されるようになってきました」。オーナーがフードを選ぶ上で大切なのは、エビデンス(科学的根拠)に裏打ちされた栄養学的に正しいものを与えることだという。

特に療法食は総合栄養食と比較して栄養に特性を持たせているだけに、手に取る時は注意が必要になる。「時々、定期的な診察を受けず、『いつもこれを勧められてきたから大丈夫だろう』と自己判断で購入し、与え続けてしまうオーナーがいます。体の状態に適していないフードは、思わぬ健康被害を生じさせることを覚えておいていただきたいですね」

吉内先生が例に挙げたのは、猫に多い尿路疾患。対応するフードは高カロリー設計のものが多く、獣医師の診断なしに何年も食べさせ続けた結果、尿の調子は一定の状態を維持できていても糖尿病を発症していたというケースだ。「獣医師の診察・アドバイスがあってこその療法食です。獣医師ときちんとコミュニケーションを取って一緒に栄養管理ができていれば、慢性疾患を持つペットとも長く暮らすことができるでしょう。定期的に診察を受けることでその子に合ったフード選びの方向性やポイントを都度確認できます。半年から年に1度は通っていただきたいですね」

オーナーと獣医師の連携でQOLの高い幸せな暮らし

公式HPを見せながら栄養の特性を説明。「エビデンスの表示がわかりやすくオーナーもイメージがわきやすい」と吉内先生
公式HPを見せながら栄養の特性を説明。「エビデンスの表示がわかりやすくオーナーもイメージがわきやすい」と吉内先生

南大阪動物医療センターが今年導入したネスレ ピュリナ ペットケアの動物病院専用サービス「ピュリナ プロプラン ベッツサポート」は、獣医師が製品購入期限を設定したフードをオーナーがオンラインで購入し、ネスレから自宅へ直送されるシステムだ(下図)。

オーナーとかかりつけ獣医師の双方にメリットがあると吉内先生は語る。「療法食の原点とも言える、栄養サポートが手厚くできるのが魅力ですね。これまで、オーナーの療法食に対する考え方は『これを与えておけばいい』というように、どうしても『モノ』が中心になりがちでした。しかしペットの体調に応じた栄養管理を知ることで『うちの子は腎臓病の中期に差し掛かるからリンとタンパクを抑えたフードが適している』と健康状態を軸に内容を選ぶ『意識』に変わります。また、スマートフォンで購入できて直送される手軽さもいいですね。大きな袋を持ち運ばなくて済むので、高齢のオーナーにもうれしいことだと思いますよ」

一方の獣医師は細やかな栄養指導のほか、どんなところに価値を感じるのだろうか。「病状に応じてスムーズにフードを切り替えられることですね。一定期間のみ有効だというのもポイントで、健康被害が生じるリスクを下げられるのもいいと思います。製品を持たなくてもよいので、在庫管理やスペースの問題から解放されるのもありがたいです」

疾病を管理する上で、これからますます重視されるというフード選び。吉内先生はこのシステムの対応製品「ピュリナ プロプラン ベテリナリーダイエット」について、エビデンスをしっかり示す点にこだわりを感じると語る。「きちんと栄養管理を指導したいという獣医師の思いに応えるフードですね。こういった仕組みを活用しながらオーナーと獣医師がきちんと関わり合うことで、ペットのQOLは高まります。幸せな暮らしを支える一助になるのではないでしょうか」